top of page

NO.147 ことしもやるはみずさきあんない

  • shirasagioffice
  • 1月23日
  • 読了時間: 3分

 新しい年を迎えて暫く経ちました。一年の計は元旦にありなどと申しまして、新年を迎えるにあたり、教育機関の端くれとしてはしっかり決意を固めなければならないと思います。

 毎年のように同じ事を思っていて、実は前園長の時から変わってはいないのですが、年々子どもをとりまく環境が厳しくなってきている中で、決意を新たにいたしました。

  それは「読書を生涯の友とする人間を育てるため……その水先案内人を務める」ということです。 

 前矢嶌 文夫名誉園長は常々「本を生涯の友とする人に育てたいなー」と申しておりました。そして次の「水先案内人」ですが、矢嶌園長と親交のあった児童文学者の瀬田貞二・斎藤惇夫氏らが述べていたことで、

「本を読みましょう」と言われても子どもは一人ではどうすることもできない。子どもを船に例え、一人で大海原に出ていくためにはそこまで先導するタグボートのような「水先案内人」が要る。それを周りの大人がやってあげなくてはならない。具体的には九歳位迄。「もう一人で読むからいいよ」と言われるまで読んでやり続けるということ。そこまでいけば、船にはしっかりとした帆や、自力航行機関が装備され読書の海を自由に航行することができます。

小学校に行くと「音読」が始まります。確かに殆どの子が「字を読めている」ことでしょう。

しかし「字が読める」のと「本が読める」のは決定的に違います。

子どもが大きな声で「字を読んでいる」と、

「ああ、この子はもう本が一人で読めるんだから、読み聞かせはしなくて大丈夫ね。私のお役目終了。」

となりがちですが、「本が読める」とは、読んだ内容がその子の頭の中で映像化していることをいいます。それってスマートフォンで動画を見ている時の30倍程脳細胞を駆使しています。最初から映像を与えてしまうとそれが省略されてしまい、脳の発達が止まるのです。(東北大学の研究でしっかりとしたエビデンスが出ています)

人間は基本的に楽なことが好きです。30倍きついことを普通は選択するようにはなりません。

そして、文字を読む→想像する→理解するという流れを「読解力」というと思いますが、映像をそのまま受け取るだけのことを続けていれば、当然それは育ちません。

という流れで「普通本なんか読まないよねー」という人間に育っていきます。最近の調査によると高校生の56%が一月に一冊も本を読まないそうです。

また「読解力」はあらゆる「学力」の源です。どんなにお金をかけて評判の良い個別指導塾に通わせてもこれがあるかないかでは……。一方、スポーツの分野でもプレイに対する「想像力」が必須。事実サッカー日本代表でスペインリーグのソシエダで活躍中の久保建英選手は幼児期に両親が毎日熱心に絵本を読んでやってそれを育んだことを実父の建史さんがご自身の著書の中で明らかにしています。

 ということで、今年もやはり「絵本の力」を借りながら教職員一同で鋭意努力していくつもりです。

皆様方におかれましても、このことにご理解・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

 
 

Copyright © しらさぎ幼稚園 All Rights Reserved.

bottom of page