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NO.149 てんでなくせんで

  • 1 日前
  • 読了時間: 2分
実際に子どもの絵からのメツセージを読み解く小島先生
実際に子どもの絵からのメツセージを読み解く小島先生

この前の土曜日(5/16)何年かおきに定期的に行っている「子どもの絵と心のみかた」の教員研修を行いました。

講師は「芸術による教育の会」の小島睦生先生。

東京藝術大学彫刻科・大学院を出られた方の話を直接聞ける貴重な機会です。

少しだけその内容を紹介すると……。

まず、子どもの絵の活動は一言で言うと「発散行動」絵を描くことによって心の中の喜びを表現したり、また逆には満たされない心や、怒り・悲しみなどを外に出しています。

ある意味絵を描くことによって自身の心を開放・救済しているのです。

そして子どもの絵には必ず通る発達段階があります。とても短く言うと「なぐり描き」から「図式期」へと段階的に移行していきます。ひらたく言えば何だかわからない線や形のものから、水平線や地平線が出、そして写実的なものへと移っていくのです。

幼い子が形あるものを描くと、周りの大人は大抵こう言います。

「わぁー上手ね……」

実は、これは私達プロの保育者の間では禁句です。「上手……」便利な褒め言葉ですが、それを言われた子どもは次も「上手」と言われるように描こうと思います。多くの大人が「上手」と言う写実的な「小上手い絵」を描くようになる危険性があり、そうなると先述の「発散行動」とは異なった活動になっていってしまうのです。

「じゃあ、どう言えば……」

ただ「上手ね」ではなく、絵の中を見、何かみつけてそれを具体的に褒めてやること。

殴り描きでも「強そうな線ね」

形があれば「かわいい形ね」

何か色を使っていれば「きれいな色ね」

花や虫なら「良くみつけたね・みていたね」など

そうすれば子どもは、見てくれた…認めてくれた…と認識します。先生やお母さんに「上手ね」と言われる絵を描こうとはなりません。

いつも思うのは「芸術による教育の会」のコンセプトは、子どもの今の現象を「点」として見るのではなく長い時間軸の中にあってつながりのある「線」の一部としてとらえていくということ。そして子どもの心を、少し大袈裟に言うと魂を救済していく。そのためのツールとして絵を描かせたり、制作をさせたりする。

実はこの幼稚園のコンセプトもほぼ同じで、使うメインツールが「絵本」ということだけです。

ユニセフ傘下機関の調査で「子どもの精神的幸福度」が38ヶ国中34位のこの国。

これが少しでも良くなるよう、これからも努力していきたいと思います。

 
 

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